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2022.05.29
裏妙義縦走・籠沢~丁須の頭~三方境 2022年 5/28(土)
10年振りに裏妙義の縦走に行ってきました。 数年前に横川~丁須の頭までを積雪期に歩きましたが、チムニーを越えて三方境まで行ったのは本当に久しぶりでした。
裏妙義の完全縦走は、横川(麻芋の滝)~産泰山~御岳~丁須の頭~赤岩~烏帽子岩~三方境~P4~谷急山(妙義連峰の最高峰1162m)まですので、今回は中間の一番有名なレグを歩いた事になります。
何といってもハイライトは丁須の頭と垂直20mのチムニーの下りです。
※丁須の頭のテッペンへは危険すぎるので今回は登りませんでした。
登る場合はロープ確保してのぼり、下りは懸垂下降で降りるのが安全かと思います。
何れにしてもクライミングのつもりで登るべきでしょう。
そして赤岩方面へと縦走。
無名岩峰を過ぎると いよいよ20mチムニーです。
チムニーとは煙突の事ですが、実際は両側が切り立った急峻なルンゼといった感じです。
鎖は4連くらいになっていますので、ハーネス・パーソナルアンカーを付けていれば途中で休む事も可能です。
赤岩のトラバースは見た目は凄いですが、鎖もしっかりしていますので快適に通過できました。
他にもたくさん岩場・鎖場があり、飽きさせない大人のアスレチック施設のようなルートでしたね。
新緑や浅間山の景色など本当に素晴らしい難コースでした。
PS 心配していたヤマビルですが、「ヒル下がりのジョニー」を何回もスプレーしたお蔭でしょうか、全員が無傷で下山できました。
次回は、麻芋の滝からの前半ルートを走破したいですね。
2022.05.16
奥上州・獅子岩~子持山(1296m)<群馬百名山> 2022年 5/15(日)
群馬県の中央部に位置する日本百低山・関東百名山・群馬百名山でもある子持山に行ってきました。 思い起こせば、40数年前に高校山岳部で初めて登った山も子持山でしたし、高校総体で競技登山をしたのも此処でした。
今回は最もポピュラーなコース、屛風岩~獅子岩(大黒岩)~子持山へと登り、帰路は大タルミ経由で7号橋に戻ってきました。
7号橋駐車場~子持神社奥ノ院~屏風岩~尾根分岐~獅子岩(大黒岩)~柳木ヶ峰~子持山(1296m)~柳木ヶ峰~大タルミ~林道終点~8号橋~7号
橋駐車場
絶対標高差:約600m
季節は新緑真っ盛りのころ、トウゴクミツバツツジ・ヤマツツジそしてシロヤシオも見る事ができました。
獅子岩への直登コース途中の岩場からは獅子岩の南壁を見る事も出来ました。
※ここはフリーのルートが作られていて、確かマックス5.9で7ピッチ前後のルートだったと思います。
獅子岩には鉄梯子と鎖のトラバースを経て山頂に立つことが出来ましたが、最後の一枚岩のところには鎖がなくて、濡れている時は特に滑落に注意が必要です。
獅子岩山頂からの眺めは正に絶景です。
残雪をまとった上州武尊山や谷川連峰、赤城山・榛名山など上州の山が一望できます。
また放射線状に広がっている岩脈(溶岩が固まった物)をいくつも見る事ができ、新緑と相まって素晴らしい景観となっていました。
獅子岩から子持山への道も、露岩帯あり岩場ありと変化に富んでいて飽きさせない登山道でした。
子持山山頂は石碑があり、小広い場所になっていますが、展望は今一つです。
記念撮影をして、すぐにラマ岩のしたの岩棚に移動して昼食としました。
ここは真正面に榛名山を眺められる好展望の休憩場所です。
※柳木ヶ峰から大タルミに下るところは、一部急斜面になっていますので注意が必要でした。
全体を通して広葉樹林が広がっていますので、景観は素晴らしく秋の紅葉も十分に期待できる山ですね。
※健脚者には、子持神社~5号橋~反射板~獅子岩~柳木ヶ峰~子持山~柳木ヶ峰~大タルミ~浅間山~子持神社をお勧めします。
トレーニングだけならば獅子岩は省略してもOKですね。
2022.05.08
西尾根~小野子山(1208m)~中ノ岳~十二ヶ岳 2022年 5/7(土)
週末に一日時間が空いたので小野子山の新ルートから小野子三山を縦走してきました。
入道坊主(十二ヶ岳 登山口 駐車スペース)~西尾根の登山口(720m)~急坂~痩せ尾根~急坂~小野子山(1208m)~中ノ岳(1088m)~鞍部~男坂~十二ヶ岳(1201m)~見透し台~結婚の森 駐車場(十二ヶ岳 西登山口)~林道~入道坊主(十二ヶ岳 登山口 駐車スペース)
新しい 「分県登山ガイド 09 群馬県の山」に紹介されている小野子山の西尾根から登り、中ノ岳~十二ヶ岳と縦走して結婚の森 駐車場まで縦走しました。
山道をかなり歩きましたが、ここから駐車した入道坊主(十二ヶ岳 登山口 駐車スペース)に戻るまでの林道が長かったですね(1時間くらい)。
入道坊主(十二ヶ岳 登山口 駐車スペース)から林道垰山線を東に下ると、尾根を回り込んだ所に登山口がありました。
小さな沢状に石垣が積まれている左から登りました。
はっきりした尾根上に出るまではとても急で、尾根に出てかららも所々は痩せておりました。
途中、ピークが2つくらいあり、山頂直下は再び急登(ロープあり)となりました。
※ピンクテープは随所に付けられていましたが、読図能力や破線コースの経験のない方はやめた方が無難ですね。
さて、コースは全体的に広葉樹林帯で綺麗でした。
ヤマツツジ・ミツバツツジは咲いていましたが、シロヤシオは見かけませんでした。
小野子山山頂も登山者ゼロ、中ノ岳・十二ヶ岳も誰もいませんでした。
GWなのでかえって低中山は敬遠されたのでしょうか。
十二ヶ岳の下山中、ちらほらと登山者が登ってきて、それなりの賑わいとなりました。
展望は何といっても十二ヶ岳が最高でした。
360度の眺望、残雪豊富な谷川連峰~苗場山~白砂山など素晴らしパノラマが広がっておりました。
小野子三山は全体的に植林が少なく自然林がたくさん残っている綺麗な山域ですね。
バリエーションルートも含めて、もっと登られてもいい山だと思いました。
※小野子山・十二ヶ岳(群馬百名山)
2022.05.01
西上州・志賀坂諏訪山(1207m) & 大山~天丸山(1506m) 4/29(金祝)~30(土)
久しぶりに上野村で1泊して西上州の群馬百名山2座に登ってきました。 1座目は志賀坂峠の近くにある諏訪山(神流町)です。諏訪山というと上野村にある諏訪山(1549m 日本三百名山・関東百名山)が有名で時々間違えられてしまいますので、区別するために志賀坂諏訪山と呼んでいます。
4/29(金祝) 志賀坂トンネル 駐車場~鉄塔~尾根コース~諏訪山(1207m)~谷コース~志賀坂トンネル 駐車場===民宿 不二野家(泊)
4/30(土) 不二野家===天丸橋登山口~二股~奥の二股~枝沢~ 枝尾根~北尾根(大山北稜)~大山(1540m)~倉門山(1572m)~県境尾根~天丸
山分岐~天丸山(1506m)~天丸山分岐~県境尾根~倉門山(天丸橋下降点)~天丸橋登山口
志賀坂諏訪山は一般登山道すので何方でも登ることが出来ます。
また志賀坂峠から山頂まではの尾根は埼玉県境になりますので、群馬県境を走破する事になります。
晴れていれば赤岩尾根~八丁峠~八丁尾根~両神山へと続くギザギザの尾根が良く見えるのですが、今回は雲の中で何も見えませんでした。
短い行程でしたので昼過ぎには降りてきてしまい、時間が余ったので「しおじの湯」で汗を流してから民宿 不二野家さんに向かいました。
不二野家さんはご主人が猟師でもあり、ジビエ料理でも有名な民宿です。
私は常連ですが、いつも熊肉・鹿肉・猪豚肉などを頂いています。
今回は季節がら上記以外にも山菜(ウド・ワラビ・セリなど)や原木シイタケなどもあり、山の幸が満載でした。
さて、今回のメイン山行、大山北尾根~大山~天丸山ですが天候に恵まれて最高の登山となりました。
一般ルートは天丸沢の往復ですが、今回は1ランクアップした大山北尾根(大山北稜・破線コース)から登り、県境尾根を伝い天丸山を往復して天丸沢から下るルート取りをしましたので、短いながらもスリル満点な個所がたくさんありました。
これぞ西上州の神髄といったコースでした。
大山北尾根はルートファインディングも必要ですし、急登・いやらしいトラバースなどもあり上級者ルートです。
まあ、ハイライトは天丸山の南壁でしょうね。
ロープは付いていますが、1箇所は垂直な岩場もありますので、ちょっと難しいですね。
念の為にロープ確保して登りましたが、ちょっと滑った方もいましたので、やはり面倒がらずにロープを使った方が良いですね。
山頂(北側の岩だな)からは遠く北アルプスも見え、まじかでは浅間山や八ヶ岳も良く見えました。
忘れていましたが、アカヤシオもドンピシャで、そこここに素晴らしいピンク色の花を咲かせておりました。
また一部ですがクリーム色のヒカゲツツジも咲いていました。
天候は、初日は曇りでしたが、2日目は快晴、総じて素晴らしい山旅となりました。
※複数でロープを繋げての登攀時に、ランニングビレイ点でのロープの架け替えを忘れてしまっていた方がいました。
岩登り講習会で今一度 システムを考えながら練習してみて下さい。
※倉門山(天丸橋下降点)~天丸沢の沢床までの下りは途中から大変急なジグザグな下降となります。
道幅も狭く、スリップするとかなり下まで滑落する恐れがありますので、ストックを旨く使うなど慎重な行動が必要と思われます。