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2022.02.20
栃木・大小山(314m) <読図講習会> 2022年 2/19(土)
栃木県の展望の名低山で読図講習会を行いました。 展望が素晴らしいので読図講習会には打ってつけの山ですが、岩場が多いので山初心者には不向き化と敬遠していましたが、いっぺんに何でも経験できるのでここでやってみました。
天気は曇りで時々薄日も指す、まずまずの日よりとなりました。
雨予報もありましたが、お蔭で無事に全日程を終了する事ができました。
大小山ハイキング駐車場(55m)~阿夫利神社~<見晴コース>~282m峰(標識ではここを大小山としている)~大小山(314m)~265m峰~枝尾根~
特別支援学校~鷹巣集落(44m)~やまゆり学園(80m)~南尾根稜線ピーク(260m)~<滝コース>~阿夫利神社~大小山ハイキング駐車場
読図講習会のメインは3つです。
1 西編7度30分(磁北線・磁気偏角)の意味を理解して地形図に記入する事。
2 地形図上で尾根・谷(沢)などの地形を把握できるようにする事。
3 コンパスワーク、地図上で次の目標物(ピーク)へのベアリング(例えは262度)を算出して、それに従って進む事。
文章で書くと簡単ですが、実際やってみると中々難しいものです。
そもそもコンパス(磁石)の指す北が、実際には真北ではない事が問題を複雑にしています。
本州付近では7~8度西にずれていますので、西編7度などと呼びます。
これにより、地形図にあらかじめ磁北線を引いておき、以降は角度(ベアリング)は全て磁方位で統一する事にして問題を解決しています。
尾根・谷(沢)の把握ですが、その部分をズームで見てしまうと逆に見えてしまう事がありますので、周辺の地形を良く調べる必要があります。
例えば、すぐ横にピーク(山頂)があれば沢であるはずがありませんし、逆にすぐそばに沼があれば尾根ではないはずです。
ベアリング(進むべき磁方位)は、磁北から右回りの角度ですので、真東は90度・真南は180度・真西は270度・真北は360度(又は0度)となります。
分度器でも図れますが、この分度器がコンパスには内臓されているのです。
考えた人はやはり頭のいい人だったのでしょう。
実際に山の中では、レグ毎にリーダーを決めて、ベアリングを算出・地形を予想(尾根・谷、ピークを越える・痩せ尾根あり・標高差は+120m)してそれらを説明してもらってから出発しました。
途中のハイライトは登山道から外れて、露岩帯・藪道を下ったレグでした。
Hさんが担当のレグでしたが、途中で尾根が2つに分かれていて、その地点で目標の左の尾根に乗れるかがポイントでした。
樹林帯で展望もなく、ここでは高度計も大いに役に立ちました。
そんなこんなで、全員2回以上はリーダーをやってもらい、おおかたの基本は学習できたようです。
ただし、コンパスワークはやらないと直ぐに忘れてしまいますので、友達同士で行く山でも積極的に使ってみて下さい。
PS 読図講習会にしてはアップダウンのある長いコースでしたね。
次回はもう少し短めのコースにしようと思います。
コメント
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