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2022.01.30
上州 玉原高原~鹿俣山(1637m) <実践的な雪上講習会> 2022年 1/29(土)
雪上講習会という性格上、必ずしも山頂を目指すものではありませんでしたが、余りにも天気が良かったので、先ずは登頂する事を第1の目的としました。 リフトを使いスキー場トップまで行き、そこから歩き始めれば山頂に立つことは容易ですが、それでは面白くないので駐車場から歩きました。
玉原スキー場 駐車場~ペンション村~キャンプ場~南尾根~1474m点~主稜線~鹿俣山(かのまたやま)(1637m)~主稜線~1474m点~ペンション村
~玉原スキー場 駐車場
絶対標高差は400m弱ですので大した事はないように思われがちですが、そこは雪山、そう簡単には登頂できません。
歩き出しは30~40㎝の新雪が乗っており積雪は2mくらいでした。
ツボ足では膝上まで潜るので、アイゼンの上からワカンを装着して歩き始めました。
今回、Hさんは雪山デビューですのでアイゼン・ピッケル・ワカンなど全て初めて使う装備ばかりでした。
Oさんも雪山経験者ですが、ピッケル・ワカンの使用は初めてでした。
歩き出しは、雪原・緩斜面でしたのでアイゼンは必要ありませんでしたが、ワカンと同時使用も可能な事を覚える意味でも両方装着して登ってみました。
雪山初心者・入門者は雪山特有の道具の使い方を覚える事が重要ですが、雪山登山靴を初め服装・帽子・手袋(インナー+アウター)・サングラスなどなど、雪山ならではの衣類・グッズの選定・使い方を覚える事も大切な事となります。
なんでも経験ですが、服装に関していえば、高度・太陽が出ているか否か・風速などが重要なファクターとなります。
高度での温度逓減率は100m上がるごとに0.6度低下する事を覚えておきましょう。
また風速1mで体感温度は-1度下がる事も併せて覚えておきましょう。
今回の鹿俣山は標高1637m、最高気温は-2度くらい、風はほぼ無風でした。
大変暖かく感じましたが、同じ場所で風速10mで曇っていたら、体感気温は-12度で太陽もないとなれば更に寒く感じる事になります。
同じ条件で、八ヶ岳の天狗岳(約2600m)山頂でしたら体感気温は-18度になります。
色々な条件を想定して服装選びを考えたいものですね。
今回は小春日和といった天気でしたので、雪山デビューには打ってつけの日となりました。
展望も良く、富士山も見えましたし八ヶ岳・谷川連峰もくっきり、そして間近には剣ヶ峰や上州武尊山本峰も迫力ある姿を見せてくれました。
下山時に、急斜面でピッケルの使い方を練習し、加えてビバークをする場合の雪洞の掘り方やツエルトの設営方法なども練習しました。
雪山は経験が重要です。
今回は新雪・ラッセルでしたので、滑落の心配はほぼゼロ、ピッケルはなくとも登頂できるコンディションでした。
しかしながら、強風でクラストしてたりアイスバーンになっていれば、ピッケルがあっても滑落を止めるのは容易ではありません。
ストックだけで雪山に入る人がいますが、硬い雪・アイスバーンではストックでは絶対に滑落停止はできません。
必ずピッケルを持参するようにしましょう。
これからも経験を積んで、安全で楽しい雪山登山にしていきましょう。
2022.01.16
栃木・行道山(442m)~両崖山 <栃木百名山> 2022年 1/15(土)
今年の初登りは栃木県足利市にある行道山に行ってきました。 関東の高野山とよばれる行道山(442m)・浄因寺から両崖山(251m)~織姫神社を結ぶ尾根道で、関東ふれあいの道「歴史の町を望む道」として整備されているハキングコースです。
JR足利駅=(タクシー)=行道山 浄因寺~不明堂(清心亭の風景)~寝釈迦像(四十九院涅槃台)~行道山(石尊山・442m)~剣ヶ峰~大岩毘沙門天~両崖山(251m)~鏡山~織姫公園~織姫神社~(鑁阿寺・ 足利学校見学)~JR足利駅
行道山と両崖山は栃木百名山に選定されている低山ですが、行道山浄因寺や大岩毘沙門天(日本三大毘沙門天、他は奈良の信貴山・京都の鞍馬山)そして最後は織姫神社と由緒ある神社仏閣をめぐる旅でもありました。
行道山浄因寺にある「清心亭」は岩の上に作られた茶室で太鼓橋に寄って隣の岩とつながっています。
葛飾北斎が版画した風景ですので、興味のある方は調べてみて下さい。
そんな事で歴史好きには別の意味でも楽しめるコース設定となっていました。
コースは南北に長い尾根を縦走しますので、マイカーによるピストンは出来ませんのでタクシーで浄因寺まで行き、帰路は織姫神社からJR足利駅までは歩きました。
街中歩きですが、史跡、鑁阿寺(ばんなじ)や足利学校などもあり、雰囲気のある町でしたのでブラブラしながら駅に戻りました。
10数年目前にも来たことがありましたが、やはり冬でしたね。
今回は風がおさまり穏やかな天気になるでしょうとの予報でしたが、終日季節風が吹いていて尾根筋はかなり寒かったですね。
お昼は、両崖山手前の景色の良い露岩帯で取りました。
富士山・浅間山そしてスカイツリー・都心のビル群などを眺めながら、オデン付きと昼食と致しました。
普段はこんな重い物は持ってきませんが、新春ハイクという事で4袋も背負ってきました。
寒い中で食べるオデンは格別でしたね。
出来れば「熱燗」があればよりベターだったと思いますが、それは仕方ありませんね。
※昨年の大規模な山火事で至る所で黒焦げの木々を見ました。 また両崖山山頂にあった月谷神社は焼失してしまった様です。
地元の方々の努力で再建を目指しているとの事です。
自然の木々も含めて、元の綺麗な山に戻る事を願っております。
そんな事で、歴史の勉強を交えての新春ハイクでしてが、盛りだくさんの内容でとても良かったです。
皆さん、今年も どうぞ宜しくお願い致します。